ゲームプレイの際に重要となるテクニックや考え方について掲載しています。プレイングの参考にしてください。
確率を知って一歩上達!
シャドウバースなどのカードゲームを上達する上で、確率の計算は避けては通れない。最終的にはカードの引き運に左右されることも多いカードゲームだが、常に期待値が高くなるような行動をとることで確実に勝率は上がっていくぞ!
マリガンでドローする確率
ランプドラゴンの竜の託宣、テンポウィッチの次元の魔女・ドロシーなど是が非でも初手で引いておきたいキーカードというのは少なくない。まずは、マリガンでキーカードをドローする確率を確認してみよう。
初手(マリガンなし)
計算式
1-(37/40×36/39×35/38)
=0.21356275 約21%
3枚積んでも5戦に1度
3枚フルで採用したカードがマリガン前の最初の3枚で引けている確率。限界の3枚まで同じカードを採用しても案外少ないことがわかる。マリガン制度の必要性を再確認させられる結果となった。
全マリガン後
計算式
1-(37/40×36/39×35/38×34/37×33/36×32/35)
=0.39433198 約39%
全マリガンすれば確率は跳ね上がる
マリガンという制度の偉大さを知れる結果に。3枚とも引き直すいわゆる全マリガンを実行した場合、3枚積んでいるカードを引ける確率は39%にまで上昇する。大体5回に2回は引けている計算だ。
引いた枚数とドロー確率
初手とマリガンでのドロー確率については前述したが、ではその後のドローで狙ったカードを引ける確率は一体どのくらいなのだろうか。ピンチにドロー効果にかけるかどうかなどの検討の際に抑えておくと非常に便利だ。
3枚積みカードのドロー確率
引いた枚数 | 引ける確率 |
---|---|
1 | 8.11% |
2 | 15.72% |
3 | 22.99% |
4 | 29.78% |
5 | 36.16% |
6 | 42.15% |
7 | 47.75% |
8 | 52.97% |
9 | 57.84% |
10 | 62.36% |
一度目のドローで引ける確率は約8%で、最低でも8ターン目の段階で50%以上の確率で引くことができる。当然後攻の場合や、ドロー効果を用いた場合は、より早く引ける確率が高くなる。
マリガンと合わせた確率
引いた枚数 | 引ける確率 |
---|---|
1 | 44.34% |
2 | 48.98% |
3 | 53.35% |
4 | 57.47% |
5 | 61.34% |
6 | 64.94% |
7 | 68.35% |
8 | 71.51% |
9 | 74.46% |
10 | 77.19% |
マリガンと合わせると高めの数字。例えばエンシェントエルフを狙って全マリガンすると、50%以上の確率で3積みしたエンシェントエルフを3ターン目までに引ける。
2枚積みカードのドロー確率
引いた枚数 | 引ける確率 |
---|---|
1 | 5.41% |
2 | 10.66% |
3 | 15.77% |
4 | 20.72% |
5 | 25.53% |
6 | 30.18% |
7 | 34.68% |
8 | 39.04% |
9 | 43.24% |
10 | 47.3% |
3枚採用時と比べると見劣りするものの、2枚でもそこそこ高い確率でドローできることがわかる。10枚カードを引けば、50%近くドローできるので、高コストのフィニッシャーなどは2枚採用でも十分なことが少なくない。
1枚積みカードのドロー確率
引いた枚数 | 引ける確率 |
---|---|
1 | 2.7% |
2 | 5.41% |
3 | 8.11% |
4 | 10.81% |
5 | 13.51% |
6 | 16.22% |
7 | 18.92% |
8 | 21.62% |
9 | 24.32% |
10 | 27.03% |
やはり1枚ではかなりカードを引いても確率が低いままだ。そのため、2枚以上手札に来ると困るカードや、相手によっては使えないカードなどが1枚積みの対象になることが多い。
2コストを採用する枚数とドローできる確率
2pickでも構築でも序盤の鍵となるのが2コストフォロワーだ。そこで、デッキの採用枚数と全マリガンで狙いにいって、2ターン目までにドローできる確率を2コストフォロワー採用枚数毎に計算してみた。
採用枚数 | ドロー確率 |
---|---|
3 | 48.98% |
4 | 59.77% |
5 | 68.51% |
6 | 75.54% |
7 | 81.15% |
8 | 85.61% |
9 | 89.11% |
10 | 91.85% |
11 | 93.96% |
12 | 95.58% |
13 | 96.80% |
14 | 97.72% |
12枚採用すればほぼ安心
採用枚数が12枚を越えれば、95%以上ドローすることができ、かなり安心感がある。また、9枚採用でも90%近くドローできる。2コストの展開はアグロでもコントロールでも重要なポイントになり得ることからすれば、9枚前後は採用しておきたい。
具体例で学ぶ確率
ドロシーからドロシーを引ける確率
ドロシーの効果でドロシーを引いた時の展開力は凄まじい。ドロシーリレーともと言われるこのムーブが成功すると除去が追いつかないことも多いが、実現する確率はどの程度なのだろうか。
前提と計算
先行6ターン目、ドロー効果のあるカードは特に使っていなかった場合。デッキには残り2枚ドロシーがあるとすると
1-(29/31×28/30×27/29×26/28×25/27)
=0.30107527
約30%という数字になる。
思ったよりは低い
もちろんデッキの残り枚数が減ればこれより確率が高くなるものの、ドロシーからドロシーを引ける確率は思っていたよりも低かった。テンポウィッチ最大の利点は、理想的な動きが決まらなくても十分強いという、デッキパワーにあるのだろう。
アグロヴァンパイアで2コストをマリガンすべきか
2コストでフォロワーが9枚と眷属の召喚3枚の計12枚の2コストで出したいカードが採用されているアグロヴァンパイアで、1コストフォロワーを狙って2コストを含めて全マリガンするべきだろうか?
先攻の場合
2ターン目までに2コストフォロワーを引ける確率は
1-(26/37*25/36*24/35*25/37*24/36)
=0.8492701195
約85%とかなり高い。
後攻の場合
後攻の場合はさらにさらに上がり
1-(26/37*25/36*24/35*25/37*24/36*23/35)
=0.8492701195
約90%で2コストが引ける。
結論
2コストを引ける確率はそれなりに高いので、1コストを狙って2コストをマリガンしても良いのではないか。2コストフォロワーがユリウスなど優先度の高いものであればキープ、そうでなければマリガンというのが一番安定するかもしれない。
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