十禍絶傑(OOT)環境を時系列で振り返っています。RAGEやWorld Grand Prix 2018で使われていたデッキやナーフ、アディショナルでの環境の変化などをまとめています。
十過絶傑環境を振り返り!
時系列で振り返る
2019年12月末のアップデートで、とうとう十禍絶傑(以下OOTと表記)がローテーション環境から姿を消す。そこで、今回は時系列順に当時の出来事を整理し、世界大会もあった激動のOOT環境を振り返っていく。
目次
新弾実装(9/27~)
蝙蝠ヴァンプの台頭
新弾実装からほどなくして、闇喰らいの蝙蝠をフィニッシャーとした蝙蝠ヴァンプが台頭した。新弾前の注目度はそこまで高くはなかったが、実装後は自傷回数を楽に稼ぐことができることが判明し、爆発的に広まっていった。
バーン性能◎の侮蔑ドラゴン
新要素である侮蔑ギミックを搭載した、バーン性能の高いドラゴンも流行っていた。当時の侮蔑の絶傑・ガルミーユは1ターンに何回も効果を発動できたので、6点、9点を叩き出すことも珍しくなかった。
展開力の鬼、アーサーロイヤル
安定感の高さが魅力的なアーサーロイヤルも人気のデッキであった。騎士王・アーサーによる展開はもちろん、簒奪の絶傑・オクトリスや簒奪の使徒などの新カードでアドバンテージを取ることができた。
RAGE予選(10/6~8)
10日RAGE
これまでのRAGE予選は新弾実装から約1ヶ月ほど準備期間があったが、RAGE2018winterは新弾実装からなんと約10日間しか時間がない中での開催となった。
構築・プレイともに定まっていない中でのRAGEということで、各プレイヤーの経験値、情報量の差が出やすかったとも言える。
ファイナリストの使用デッキまとめ
日程 | 大会名 | デッキ紹介 |
---|---|---|
10/7(日) | RAGE OOT 東日本予選大会 | kei選手 へるん選手 ぶれ選手 燐*PRO選手 fuby選手 |
10/8(月) | RAGE OOT 西日本予選大会 | カラクリ/KBS選手 surpass選手 VoF|中野もぐ選手 |
秘密兵器・ネクロマンサー
今大会最大の目玉と言っても過言ではない、ミッドレンジネクロマンサーの活躍。冥界の番犬・ケルベロスによる盤面制圧に加え、ギルネリーゼとフェリとの相性が抜群に良く、上位プレイヤーが秘密兵器として持ち込んでいた。
その他のデッキも活躍
ネクロ以外にも、ウィッチ、ネメシスといったリーダーもファイナリストに名を連ねた。蓋を明けてみれば、前評判の良かったヴァンプ、ロイヤル、ドラゴンだけでなく、様々なデッキが活躍したRAGE予選であった。
数々のナーフとアッパー(10/30)
環境トップデッキが軒並みナーフ
新弾実装から1ヶ月が経った頃、複数のカードが下方修正され、環境トップのデッキが軒並み弱体化した。とは言え、デッキタイプごと消滅したのはアーサーロイヤルだけで、他デッキはその後も第一線で活躍していた。
下方修正されたカード
フォロワー | 変更点 |
---|---|
老いたる先導者 | ファンファーレ エンハンス 7; スティールナイト3体を出す。 →ファンファーレ エンハンス 7; ヘヴィーナイト3体を出す。に変更。 |
騎士王・アーサー | ・コスト 7 → 8 ・攻 撃 2 → 3 ・体 力 6 → 7 |
侮蔑の絶傑・ガルミーユ | 進化後の効果が 「ターンごとに1回、このフォロワーがダメージを受けたとき、このフォロワーが破壊されなかったなら、ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージと相手のリーダーに3ダメージ。」 に変更。 |
グレモリー | ・エンハンス 6 → 7 |
フラウロス | ・直接召喚の条件が 「3ターン目かそれ以降のターン中、自分のリーダーがダメージを受けたとき、それがこのターン中4回目なら、このカードを1枚、自分のデッキから場に出す。」 に変更。 |
闇喰らいの蝙蝠 | ・コスト 7 → 8 |
エルフ&ビショップがアッパー
ナーフとともに、当時使用率の低かったエルフとビショップのカードが上方修正された。しかし、それぞれ環境トップになるだけのデッキにはならず、OOT環境は終始辛酸を舐めていた。
上方修正されたカード
フォロワー | 変更点 |
---|---|
ユグドラシル | ・コスト 7 → 6 |
神の盾・ブローディア | ・コスト 8 → 7 |
RAGE GRAND FINALS(11/23)
全員がヴァンパイアを持ち込み
10月末の上方修正から約3週間が経過し、RAGE GRAND FINALSが開催された。2種類のカードがナーフされた蝙蝠ヴァンプであったが、ファイナリスト8人中8人が持ち込むという人気ぶりであった。
原初ドラゴンが主流に
予選では侮蔑の使徒を採用したタイプのドラゴンが多かったが、Finalではドラゴン全6デッキすべてに原初の竜使いが採用されていた。侮蔑の絶傑・ガルミーユの打点が制限されてからは、原初ドラゴンが主流になった印象だ。
ロイヤルがリニューアル
騎士王・アーサーが弱体化されたロイヤルであったが、アーサーを不採用とした前寄せの構成へと変貌。ランクマッチではあまり姿を見かけなかったものの、競技シーンでは一定数使われていた。
RAGE優勝デッキまとめ
日程 | 大会名 | デッキ紹介 |
---|---|---|
11/23(金) | RAGE OOT GRANDFINALS | へるん選手 |
アディショナル実装(11/26)
スカルリングのナーフ
アディショナル実装と共に、ローテーションで活躍していたスカルリングが能力修正された。これによりミッドレンジネクロはやや弱体化されたものの、デッキ自体が消滅するレベルではなく、その後も環境に残り続けた。
フォロワー | 変更点 |
---|---|
スカルリング | 【修正前】 コスト 3 カウントダウン 2 ファンファーレ スケルトン2体を出す。 ラストワード ネクロマンス 2; リアニメイト 2 【修正後】 コスト 4 カウントダウン 2 ファンファーレ スケルトン2体を出す。 ラストワード リアニメイト 2 ※ネクロマンスの消費がなくなる |
強力なアディショナルカード達
暴竜・伊達政宗&白亜の竜騎士
暴竜・伊達政宗の追加により、環境デッキだった原初ドラゴンがさらに強力になった。また、同時に追加された白亜の竜騎士も攻守に優れた効果を持っており、この2枚の登場でよりドラゴンのデッキパワーが上がった。
マナリアの竜姫・グレア
マナリアの竜姫・グレアの登場により、マナリアの魔導姫・アンを軸としたマナリアウィッチが実践レベルにまで強化された。チョイスで選べるスペルはどちらも優秀であり、汎用性の高いカードだった。
その他のカードも優秀
上記で紹介した以外にも、森の女王・リザやオリハルコンゴーレム、救済の聖獅子など、次環境以降で猛威を奮うことになるカードが満載。OOTのアディショナルカードは総じてインパクトがあったと言えよう。
World Grand Prix 2018(12/15、16)
世界各地から強豪が勢揃い
2018年のシャドウバースを締めくくる世界大会が12月15日、16日に日本で開催された。世界各地で行われた大会において優秀な成績をおさめたプレイヤー計24名が優勝賞金約1億円を賭けて、激しい戦いを繰り広げた。
1億円のポセイドン
よしもとLibalent所属のふぇぐ選手が圧巻のプレイングで優勝し、賞金約1億円を勝ち取った。特に決勝でのドラゴンミラーは何回見ても鳥肌が立つほどで、シャドウバース史上屈指の名試合と言えるだろう。
蝙蝠ヴァンプの完成形
なんと世界大会ベスト4のメンバーすべてが40枚同じ蝙蝠ヴァンプを使用していた。これほどまでに美しく、完成された構築は今後出てくるのだろうか。
世界大会決勝進出者デッキまとめ
順位 | デッキ紹介 |
---|---|
優勝 | ふぇぐ選手 |
準優勝 | potwasher選手 |
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