シャドウバースの新カードパック「十禍絶傑(OOT)」実装後の新環境について考察しています。デッキ選択やプレイングの参考にしてください。

十禍絶傑の新環境を考察
はじめに

新カードパック十禍絶傑の登場から3日が経ちました。まだまだ環境が固まりきったとは言えませんが、今年度最後のRAGE予選が1週間後にやってきます。本記事では、攻略班Yが普段のメタレポートの号外のような形で、現環境を考察していきます。
JCG OPEN6 Vol.53のデータを分析
本記事を執筆するにあたって、9/28(金)に開催されたJCGのデータを様々な項で使わせていただいております。下記のリンクから詳細なデッキリストも確認できますので、どうぞお役立てください。
▶JCG Shadowverseはこちら現環境の勢力図について
環境の中心はドラゴンとヴァンパイア
※飢餓の輝きと侮蔑の使徒が採用されたレシピを侮蔑、原初の竜使いが採用されたレシピを原初に分類しています。
※幽霊支配人・アーカスが採用されたレシピをアーカス、採用されていないレシピをミッドレンジに分類しています。
※人形の少女・オーキスが採用されたレシピを人形、採用されていないレシピをリーシェナに分類しています。
クラス | デッキタイプ | 使用率 |
---|---|---|
エルフ | ミッドレンジ | 1.57% |
ロイヤル | ミッドレンジ | 16.47% |
ウィッチ | マナリア ギガントキマイラ | 16.86% 12.94% |
ドラゴン | 侮蔑(疾走) 原初 ランプ | 23.14% 14.51% 11.76% |
ネクロマンサー | アーカス ミッドレンジ | 9.80% 2.75% |
ヴァンパイア | 蝙蝠 | 48.24% |
ビショップ | 天狐 | 11.37% |
ネメシス | 人形 AF リーシェナ | 9.41% 5.88% 5.49% |
新環境初のJCG(予選)のデータを見るに、ドラゴンとヴァンパイアが頭一つ抜けた環境であることが窺えます。ランクマッチでの大型連勝報告も多く、この2クラスを中心に今後の環境が回っていくことは確かだと言えるでしょう。
エルフを見かけることは少ない

一方で、極端に使用者が少なかったのはエルフです。予選使用率は約1.56%、決勝使用率は0%であり、茨の森や妖精の使役者といったキーカードが抜けてしまった枠を埋めきれていないようです。
蝙蝠ヴァンパイアに要注意

現環境で最も警戒しなければいけないのは、やはり蝙蝠ヴァンパイアになるでしょう。大型疾走で先にHPを詰める動きや、神の盾・ブローディアなどのダメージ軽減、ロイドが持つ選択制御が有効です。
デッキタイプの判別が難しい
蝙蝠ヴァンパイアに続いて数の多いドラゴンですが、こちらは3つの勢力が存在しており、デッキタイプの判別が困難です。原初の竜使いが見えた場合は飢餓の輝きへのガードを落とすなどの立ち回りも考えられますが、少し厄介なクラスだと言えます。
第三勢力はウィッチ
3番目に数の多いウィッチもマナリアウィッチとギガキマウィッチに分かれており、厄介なクラスとなっています。ドラゴンと比べ序盤でデッキタイプが分かりやすい反面、戦い方が大きく異なるので、マリガンの時点で主導権を握られてしまいがちです。
その他は横並び
上記3クラスに、ミッドレンジロイヤル・天狐・人形(リーシェナ採用)・アーカスが横並びで続きます。以上が現環境で見かけることの多いデッキタイプになりますので、デッキ構築を行う際にはこれらへの警戒を強く意識する必要がありそうです。
蝙蝠ヴァンパイアのデッキ分析
決勝トナメ進出者のデッキを分析
下記の表は、9/27(金)開催のJCG OPEN6 Vol.53で決勝トーナメントに進出したプレイヤーが使用したデッキでの、各カードの平均採用枚数になります。この日の大会では、16名中10名のプレイヤーが蝙蝠ヴァンパイアを使用していました。
カード名 | 平均枚数 |
---|---|
眷属への贈り物 | 3.00 |
不穏なる闇の街 | 3.00 |
姦淫の信者 | 3.00 |
狂恋の華鎧・ヴィーラ | 3.00 |
スコルピオ | 2.90 |
姦淫の従者 | 2.70 |
双石の悪魔 | 0.90 |
デビルシープ | 0.20 |
血の取引 | 3.00 |
鋭利な一裂き | 3.00 |
絡み付く鎖 | 3.00 |
純心の歌い手 | 2.60 |
姦淫の絶傑・ヴァーナレク | 2.10 |
フラウロス | 1.60 |
邪眼の悪魔 | 2.90 |
闇喰らいの蝙蝠 | 3.00 |
デッキ構築について
サンプルレシピ

確定枠が多い
平均採用枚数が3に近いものが多く、いわゆる確定枠が多いデッキだと言えるでしょう。姦淫の従者の採用枚数はやや低めの2.70枚ですが、1名のプレイヤーが姦淫の従者を0枚、デビルシープを2枚の構築を行っていたためです。
ドローソースは検討の余地あり
ドローソースとなる双石の悪魔・純心の歌い手についてはやや票が割れました。2コストのカードが多い関係から純心の歌い手を採用するのが一般的ですが、蒼炎の魔石で自傷回数を稼ぎやすい双石の悪魔を採用するプレイヤーも見られました。
フラウロスは2枚採用が無難か
フラウロスは、採用枚数に最もばらつきがあったカードです。サンプルレシピでは、ミラーマッチでの体力管理に貢献してくれる点等々を評価して2枚としていますが、熟考すべき枠だと言えるでしょう。
1枚採用の特徴
- 採用枠に余裕ができる
- フラウロスをドローする確率が低い
- 手札に来た場合直接召喚が行えない
- 1枚引いてしまっても直接召喚できる
- フラウロスをドローする確率が高い
(マッチアップ次第ではメリットになる場合も)
侮蔑ドラゴンのデッキ分析
決勝トナメ進出者のデッキを分析
下記の表は、9/27(金)開催のJCG OPEN6 Vol.53で決勝トーナメントに進出したプレイヤーが使用したデッキでの、各カードの平均採用枚数になります。この日の大会では、16名中7名のプレイヤーが侮蔑ドラゴンを使用していました。
カード名 | 平均枚数 |
---|---|
侮蔑の信者 | 3.00 |
侮蔑の炎爪 | 3.00 |
嵐の翼 | 1.29 |
竜剣の少女・アイラ | 3.00 |
銀氷のドラゴニュート・フィルレイン | 3.00 |
侮蔑の従者 | 1.71 |
まどろみの白竜 | 1.00 |
オルカの大渦 | 0.29 |
竜の託宣 | 3.00 |
純心の歌い手 | 2.43 |
斬竜剣士・ロイ | 2.57 |
スターフェニックス | 0.43 |
飢餓の輝き | 2.86 |
ドラゴニュートの威圧 | 1.14 |
恐竜時代 | 0.14 |
侮蔑の使徒 | 2.86 |
侮蔑の絶傑・ガルミーユ | 3.00 |
ポセイドン | 1.43 |
狂えるドレイク | 0.43 |
アジ・ダハーカ | 3.00 |
大いなる調停者・ゾーイ | 0.43 |
デッキ構築について
サンプルレシピ

構築の幅は広め
蝙蝠ヴァンパイアと比べていわゆる確定枠が少なく、構築の幅が広い印象です。特に、ポセイドンについては3枚採用しているプレイヤーが多い中で、0〜1枚採用の構築もいくつか見られました。
嵐の翼に注目
ランクマッチでは見かけることの少ない嵐の翼ですが、今回のデータでは平均1.29枚の採用がありました。飢餓の輝きの対象を増やすことができることもあって、今注目のカードとなっています。
2コストフォロワーの評価が分かれる
侮蔑の従者の採用が一般的ですが、この枠にまどろみの白竜を採用する構築も見られました。加えて、2ターン目の竜の託宣からの動きが強力な、オルカの大渦も選択肢に入ってきそうな1枚です。
まどろみの白竜の特徴
- ドラゴンの卵で回復を行える
- 体力が低い
- 侮蔑の炎爪などとの相性が良い
- 有利トレードで1ドローを行える
- まどろみの白竜と比べてバニラになりやすい
今後の展開
JCG OPEN6 Finalのデータ
※飢餓の輝きと侮蔑の使徒が採用されたレシピを侮蔑、原初の竜使いが採用されたレシピを原初に分類しています。
※人形の少女・オーキスが採用されたレシピを人形、採用されていないレシピをリーシェナに分類しています。
クラス | デッキタイプ | 使用率 |
---|---|---|
エルフ | ミッドレンジ | 3.13% |
ロイヤル | ミッドレンジ | 15.63% |
ウィッチ | ギガントキマイラ マナリア | 18.75% 3.13% |
ドラゴン | 侮蔑(疾走) 原初 その他 | 28.13% 21.88% 6.25% |
ネクロマンサー | アーカス | 15.63% |
ヴァンパイア | 蝙蝠 | 62.50% |
ビショップ | 天狐 | 6.25% |
ネメシス | リーシェナ 人形 AF | 9.38% 6.25% 3.13% |
Vol.53の結果を受けて、ギガントキマイラウィッチと蝙蝠ヴァンパイアの数がさらに増加しました。それ以外に目立った変化はなく、RAGE予選当日まで同じような環境が続くことが予想されます。
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