ローテーションの「進化ネクロ」デッキについての考察記事です。ラストワード型、フラム=グラス葬送型、それぞれの長所や短所、どちらが良いのかを掲載していますので、ご活用ください。
掲載日時 | 2022/4/26 |
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はじめに
2種類の進化ネクロについて解説!
4/26現在、ローテーションの環境には、ラストワードを軸とした進化ネクロと、双極の生命・フラム=グラスをリアニメイトする葬送(進化)ネクロの2種類が環境に存在している。それぞれの動きの特徴や回し方の違いなどを解説したので、参考にしてほしい。
ラストワード型について
サンプルデッキレシピ
カード名 | パック | コスト | 枚数 |
---|---|---|---|
記憶の軌跡 | DOV | 1 | 2枚 |
友魂の少女・ルナ | RSC | 1 | 3枚 |
霊体の侵入 | OOS | 1 | 3枚 |
包帯の絡みつき | EOP | 1 | 1枚 |
導く鐘・ベルエンジェル | DOC | 2 | 3枚 |
ケルヌンノス | DOC | 2 | 3枚 |
デスキャットリーパー | OOS | 2 | 3枚 |
忌まわしき再誕 | DOV | 2 | 3枚 |
死門を繋ぐ者 | DOV | 3 | 3枚 |
鎖杖のネクロマンサー | RSC | 3 | 3枚 |
カースメーカー・スージー | DOC | 4 | 3枚 |
カオティックドゥーム | OOS | 6 | 1枚 |
荒天の雷神 | OOS | 7 | 3枚 |
スケルトンレイダー | DOC | 8 | 3枚 |
クランプス | OOS | 8 | 3枚 |
※リンク先のシャドウバースポータルで、ご自身でデッキコードを発行してください。
ラストワード型の特徴
細かくダメージを与えてレイダーで削り切る
忌まわしき再誕など、破壊されたラストワードの数によって強化されるカードを駆使して戦うデッキ。デスキャットリーパーの打点などで相手リーダーの体力を細かく削っていき、コストの下がったスケルトンレイダーや鎖杖のネクロマンサーなどの疾走打点でフィニッシュすることを目指す。
ラスワ型の立ち回りの詳細はこちら試合展開
序盤
結晶:荒天の雷神や導く鐘・ベルエンジェルなどをプレイして、デッキを回しながらラストワードの破壊数を稼いでいく。ラストワードの破壊数を増やすことで、忌まわしき再誕がドロー効果を持ったり、鎖杖のネクロマンサーがフィニッシュカードになる。
中盤
カースメーカー・スージーを直接召喚するために、墓場を貯めつつネクロマンスを合計10使うことを目指す。また、スージーの直接召喚、ケルヌンノス進化によるスージーのリアニメイト、友魂の少女・ルナのEP回復などを駆使して進化回数を稼ぐ。
終盤
終盤はコストの下がったスケルトンレイダー、鎖杖のネクロマンサー、霊体の侵入などでフィニッシュを狙う。スケルトンレイダーは相手の盤面が多ければ多いほど打点を稼げるので、プレイするタイミングが重要となる。
攻略班 | 消費ネクロマンス20が達成されている場合は、ケルヌンノスからスケルトンレイダーや荒天の雷神をリアニメイトすることも狙いましょう。 |
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特徴的な採用カード
忌まわしき再誕
カード名 | 能力 |
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忌まわしき再誕 | 2コストスペル 自分のフォロワー1体を破壊する。 「このバトル中、破壊されたとき、ラストワード を持っていた、コスト2以下の自分のネクロマンサー・フォロワー」と同名のフォロワー1体を出す。それは+3/+0されて、突進 を持つ。 その後、「このバトル中、破壊されたときラストワード を持っていた自分のカード」が5枚以上なら、さらに、カードを2枚引く。10枚以上なら、1体ではなく2体を出す。 |
ドローと盤面処理を並行して行える、ラストワード軸の中心カードの1つ。このデッキであれば復活するフォロワーがデスキャットリーパーに固定されているため、バーンと回復の役割も担っている。
攻略班 | 記憶の軌跡の効果をルナなどの低コストのネクロマンサーフォロワーに付与すると、デスキャットリーパーが確定で出なくなるので注意が必要です。 |
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デスキャットリーパー
カード名 | 能力 |
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デスキャットリーパー | 2コスト2/2(4/4) 【進化前】 ファンファーレ 自分の他のフォロワー1体を破壊する。相手のフォロワー1体を破壊する。(2体を選択できるなら働く) ラストワード 相手のリーダーに1ダメージ。自分のリーダーを1回復。 【進化後】 ラストワード 相手のリーダーに1ダメージ。自分のリーダーを1回復。 |
ラストワードで相手のリーダーに細かくバーンダメージを与えることが可能。忌まわしき再誕や死門を繋ぐ者の効果で場に出すことができる上に、直接場に出してもフォロワーを確定で除去できるので強力だ。
鎖杖のネクロマンサー
カード名 | 能力 |
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鎖杖のネクロマンサー | 3コスト3/3(5/5) 【進化前】 ファンファーレ 「このバトル中、破壊されたときラストワード を持っていた自分のカード」が10枚以上なら、+2/+2して、疾走 を持つ。 ラストワード カードを1枚引く。 【進化後】 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
条件を満たすと3コスト5点疾走のフィニッシュカードへと変貌する。序盤に使用しても1ドローが可能で最低限の役割をこなせる上に、終盤では優秀なフィニッシャーとして使用できる。
フラム=グラス葬送型について
サンプルデッキレシピ
カード名 | パック | コスト | 枚数 |
---|---|---|---|
記憶の軌跡 | DOV | 1 | 3枚 |
友魂の少女・ルナ | RSC | 1 | 3枚 |
御宿の幽霊犬 | EOP | 1 | 3枚 |
霊体の侵入 | OOS | 1 | 3枚 |
大腕の沙汰 | EOP | 1 | 3枚 |
導く鐘・ベルエンジェル | DOC | 2 | 3枚 |
干絶の飢餓・ギルネリーゼ | OOS | 2 | 2枚 |
楽園への来訪 | EOP | 2 | 2枚 |
ケルヌンノス | DOC | 2 | 3枚 |
天使の恩寵 | EOP | 3 | 2枚 |
絶叫の沈黙・ルルナイ | OOS | 3 | 3枚 |
カースメーカー・スージー | DOC | 4 | 2枚 |
双極の生命・フラム=グラス | EOP | 7 | 3枚 |
スケルトンレイダー | DOC | 8 | 2枚 |
クランプス | OOS | 8 | 3枚 |
※リンク先のシャドウバースポータルで、ご自身でデッキコードを発行してください。
フラム=グラス葬送型の特徴
フラム=グラスをリアニメイトしてOTKを目指す
御宿の幽霊犬や大腕の沙汰といった葬送カードが多く採用されている。ネクロマンスを20消費したあと、ケルヌンノスの効果で双極の生命・フラム=グラスをリアニメイトし、ケルヌンノス×2+スケルトンレイダーなどでOTKすることを目指すデッキとなっている。
フラグラ型ネクロの立ち回りの詳細はこちら試合展開
序盤
御宿の幽霊犬などをプレイして、葬送しながら墓場の数を増やしていく。並行してドローを進めていき、フィニッシュに必要なコンボパーツを集める。
中盤
ケルヌンノスのリアニメイト効果が使用可能になる消費ネクロマンス合計20を目指して、墓場を貯めつつネクロマンスを消費していく。絶叫の沈黙・ルルナイを使用することで、相手の盤面を処理しながら墓場を増やしていくことが可能。
攻略班 | ネクロマンス20を早期に達成するために、大腕の沙汰で墓地の友魂の少女・ルナを使い回すことを意識しましょう。 |
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終盤
ケルヌンノスの効果でリアニメイトされた双極の生命・フラム=グラス、コストの下がったスケルトンレイダー、霊体の侵入の疾走打点でフィニッシュを狙う。ケルヌンノス×2+スケルトンレイダーなどでOTKすることが可能だ。
攻略班 | ケルヌンノスのリアニメイト先をフラム=グラスに固定したいので、スケルトンレイダーを葬送しないよう注意する必要があります。 |
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特徴的な採用カード
御宿の幽霊犬、大腕の沙汰
カード名 | 能力 |
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御宿の幽霊犬 | 1コスト1/1(3/3) 宴楽 【進化前】 必殺 ファンファーレ 葬送 したなら、カードを1枚引く。 【進化後】 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
大腕の沙汰 | 1コストスペル 宴楽 葬送 したなら、「このバトル中に破壊された自分のネクロマンサー・フォロワー」と同名のフォロワー2種類を1枚ずつ手札に加える。 |
御宿の幽霊犬、大腕の沙汰といった1コストの葬送カードが2種類採用されており、効率よく墓場を増やすことが可能。7〜8ターン目にはケルヌンノスのリアニメイト起動条件である、合計消費ネクロマンス20を達成することができる。
干絶の飢餓・ギルネリーゼ
カード名 | 能力 |
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干絶の飢餓・ギルネリーゼ | 2コスト2/2(4/4) 【進化前】 直接召喚 自分のターン開始時、自分と相手のPP最大値が10なら、これを1枚、自分のデッキから場に出す。その後、干絶の甘露1枚を手札に加える。 ---------- ドレイン 【進化後】 ドレイン 進化時 場のフォロワー1体を+2/-2する。 |
ラストワード型と比べると、記憶の軌跡、干絶の飢餓・ギルネリーゼ、天使の恩寵といった回復手段が多めに採用されている。ハンドレスヴァンプのような攻撃的なデッキに対して、より耐性のある構築となっている。
絶叫の沈黙・ルルナイ
カード名 | 能力 |
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絶叫の沈黙・ルルナイ | 3コスト2/1(4/3) 【進化前】 突進 ファンファーレ +X/+0する。Xは「このバトル中に破壊された自分の絶叫の沈黙・ルルナイの数」である。Xが10以上なら、相手のリーダーに3ダメージ。ランダムな相手のフォロワー1体とこれは消滅する。 ラストワード 絶叫の拡散1枚を手札に加える。 【進化後】 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
相手の盤面を捌くためのカードとして絶叫の沈黙・ルルナイが採用されており、1枚引ければ継続的に相手の盤面の処理が可能で、ネクロマンスの消費をすることもできる。除去能力がルルナイの有無に大きく左右されることは、このデッキの欠点だといえる。
双極の生命・フラム=グラス
カード名 | 能力 |
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双極の生命・フラム=グラス | 7コスト7/7(9/9) 【進化前】 融合 ツインプリズナー・フラムかツインプリズナー・グラス ---------- 疾走 ファンファーレ これに融合 していたなら、相手の場のカードすべてを破壊する。融合 が2種類なら、自分のPPを6回復。 【進化後】 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
ケルヌンノスの効果でリアニメイトされた双極の生命・フラム=グラスをフィニッシャーとしている。与えるダメージが相手の盤面の数に依存するスケルトンレイダーをフィニッシャーに据えたラストワード型よりも、安定してダメージを与えることが可能だ。
デッキの回し方の違い
試合の方針
ラストワード型
ラストワードの破壊数を増やすことを最優先で行いたい。ネクロマンスの消費や進化回数を増やすことを極端に意識する必要はなく、試合の流れで自然と増えていくことが多い。
フラム=グラス葬送型
いち早く消費ネクロマンス合計20に到達したいので、積極的に墓場を増やしながらネクロマンスを消費する必要がある。進化回数を稼ぐことに関しては、それほど意識しなくても良い。
進化権の使い方
ラストワード型
進化することでラストワードの破壊数を増やすことができる死門を繋ぐ者に対して、積極的に進化を切っていきたい。スケルトンレイダーのコストを下げるために、進化権を次々と消費してしまっても構わない。
フラム=グラス葬送型
楽園への来訪や天使の恩寵を1コストで使用するために、友魂の少女・ルナで進化権を回復するなどして、できるだけEPが多い状態を維持しておきたい。また、終盤に進化権が1つ以上残っていると、その分打点が伸びるためフィニッシュパターンが増える。
打点の出し方
ラストワード型
デスキャットリーパーの打点などで相手リーダーの体力を細かく削っていき、コストの下がったスケルトンレイダーや鎖杖のネクロマンサーなどの疾走打点でフィニッシュする。序盤から積極的に相手リーダーにダメージを与えることを意識すると、終盤に相手の体力を削り切ることが容易になる。
フラム=グラス葬送型
ケルヌンノスの効果でリアニメイトされた双極の生命・フラム=グラス、コストの下がったスケルトンレイダー、霊体の侵入の疾走打点を利用してOTKを狙う。ラスワ型と違い、序盤や中盤に無理をして相手リーダーの体力を削る重要性はそこまでない。
ケルヌンノスの使い方
ケルヌンノスは、ラスワ型とフラグラ型で使い方がかなり変わってくるカードだ。それぞれのデッキを回す際は、ポイントを意識して試合してみよう。
ラストワード型
進化時効果でカースメーカー・スージーをリアニメイトして進化回数を稼ぐ使い方がメインとなるので、積極的にケルヌンノスを使用してしまってよい。もちろん後半にネクロマンス20消費が達成できた場合は、スケルトンレイダーなどをリアニメイトすることも狙っていこう。
フラム=グラス葬送型
フィニッシュターンに双極の生命・フラム=グラスをリアニメイトする使い方がメインとなる。手札にケルヌンノスが十分ある場合や、大腕の沙汰で確定で回収できる場合を除くと、フィニッシュターン以外ではケルヌンノスを使用しないほうがいい場合が多い。
攻略班 | 8コストのスケルトンレイダーやクランプスが墓場にあると、フラム=グラスをリアニメイトできないので注意しましょう。 |
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結局どっちが良いの?
早見表:まとめ
ラストワード型 |
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○ 細かくダメージを与えることができ、場合によっては早期フィニッシュを狙うことも可能 ○ 安定して相手の盤面を処理しやすい △ スケルトンレイダーの打点が相手の盤面形成に依存する |
フラム=グラス葬送型 |
○ 強烈なフィニッシュ手段を持つ ○ 回復カードが多め △ 盤面除去がルルナイに依存する △ 消費ネクロマンス合計20の条件を達成しなければ、基本的にはリーサルを取れない |
好みに合わせたデッキ選択でOK
進化ネクロという名は共通しているが、両者のデッキの性質は大きく異なる。ミッドレンジ系統のデッキが好きな人はラスワ型、コンボ色の強いトリッキーな動きが好きな人はフラグラ型といったように、好みに合わせてデッキを選択するとよい。
攻略班 | 4/24のJCG大会ベスト16進出者のうち、ラスワ型は5名、フラグラ型は4名が使用していました。 どちらのデッキも強力であることは間違いないです。 |
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資産が少ない人はフラム=グラス葬送型
デッキ | 必要エーテル | 次弾スタン落ち |
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ラスワ型 | 50,000 | 3枚 記憶の軌跡 忌まわしき再誕 死門を繋ぐ者 |
フラグラ型 | 65,000 | 1枚 記憶の軌跡 |
デッキの作成に必要なエーテルを比較すると、ラストワード型の方が若干必要エーテルが少なく、低コストでデッキを作成できる。しかし、ラストワード型はキーカードの忌まわしき再誕や死門を繋ぐ者が次の弾でスタン落ちしてしまう。
それに比べてフラム=グラス葬送型はスタン落ちの影響をほとんど受けないので、総合的に判断すると、資産が少なく作るデッキを迷っている人は、フラム=グラス葬送型の進化ネクロを作成する方がいいだろう。
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