シャドウバースのフレーバーテキストの魅力と背景を徹底解説しています。こちらはアルティメットコロシアム(UCL)編になります。
はじめに
フレーバーテキストの魅力を紹介
シャドウバースの魅力を問われた時、あなたは何と答えるだろうか?ゲーム性、イラスト、ボイスなど、様々な回答が考えられるが、筆者はフレーバーテキストもシャドウバースを語る上で欠かせないものであると主張したい。
今回は、最新弾「アルティメットコロシアム」に収録されているカードのフレーバーテキストと背景を紐解き、その魅力を紹介して行く。
アルティメットコロシアムの世界
世界総取りを賭けた戦い
此処は神の背の闘技場。集いしは八世界の強者たち、打ち寄せしは数多の喝采。世界総取りを賭けた戦いに、垣根を越えて燃え上がる。
世界を賭けて勝利せよ。ここは、勝者には全ての世界が与えられ、敗者の世界は奪われる闘技場。今こそ、決せよ。戦いの時は来た。
四つの世界を紹介
今回紹介するのは、ロイヤル・ウィッチ・ネクロ・ビショップの4クラス。本記事でフレーバーテキストに興味を持った方は、是非残りの4クラスや他のカードも確認してみて欲しい。
クイズに挑戦!
アルティメットコロシアムの世界に触れた後は、下記リンクのフレーバーテキストクイズに挑戦してみよう!出題される問題はランダムなので、繰り返し遊ぶことができる。
UCLフレーバーテキストクイズはこちら不戦世界(ロイヤル)
無敗の剣聖・カゲミツ
不戦世界の代表者、天下斬刀斎。
腰に佩く太刀・「閻魔安国」が抜き放たれし時、静寂の下、全ては両断される。
乱世と不戦協定
戦の火蓋が切り落とされる
――『宝正弐拾参年:戦乱の端』時の将軍、病に臥せり。天下を目指す侍、ずらり。数多の刀が鞘走り、戦の火蓋は切り落とされん。
不戦世界の物語は、時の将軍の病をきっかけに、数多の侍が天下統一を目指して刃を交えるところから始まる。大小合わせ三十の戦が巻き起こったこの争乱により、多くの血が流れた。
大合戦が決着
――『文治伍年:終戦の記』伍代の王、数多の天下人、無数の侍の血を流し――。長き戦は遂に決せん。侍は、斬るもの全て斬り尽くさん。
宝生から始まった合戦は、武長、破徳、乱応を経て、文治五年に遂に決着した。五代の王や数多の天下人、侍を失ったこの争乱を省み、次の元号は「永和(永久の平和)」と定められた。
不戦協定が結ばれる
――『永和壱年:平和の報』不戦とは、永久に戦なきこと。戦なき世に侍は不要。将軍は命ず。刀を捨て、名を捨てよと。
永和元年に不戦協定が結ばれた。翌年には不戦協定により不要になった侍を排除すべく、将軍は侍から刃を奪い、名を捨てさせた。永和に登場するデュアルブレイダー、ペインレスサムライは、名を奪われ、横文字になっている。
物語は続く
平和という鞘より、抜き放って頂きました。我ら侍、かたじけのうござります。抜き身ゆえ、斬り捨て御免。――生きるとは、斬ることと見つけたり。
刃と名を失い、笑われても鍛練を続けた侍たちは、やがて刃を振るう機会を手にする。平和という鞘から抜き放たれた彼らの斬れ味は凄まじく、そこに生きる意味を見出した。
文言世界(ウィッチ)
陰陽の開祖・クオン
文言世界の代表者、在らざる五行。
使役する式神・「密羅略決」たちは、怨敵に破滅、主に神威を齎す。
陰陽道を巡る物語
人々の拠り所だった陰陽道
――『陰陽道伝来書:闘』恋のなやみ、病のはやり、戦のゆくへ、さながら過たず。あてなる人々、陰陽道を好み、日々の中に用いたり。
陰陽道は、恋愛や病、さらには戦争の行方まで見通すことができる占術で、人々の拠り所となっていた。出どころも道理も分からない摩訶不思議なものだったが、人々はそれを伝えた。
やがて争いを生むように
――『陰陽道伝来書:者』陰陽道が力、占術のみにあらず。式札を用い、言の葉紡げば、怪異、天変、思ふままなり。
人々を支えてきた陰陽道だが、時が経つと怪異や天変に悪用され、争いを生むようになった。刀を通さず、いとも容易く鎧を砕いてしまう陰陽道には、何人たりとも敵わなかった。
陰陽師に代わり式神を招来
――『陰陽道伝来書:在』まさに廃れし陰陽道へ、担い手なるもの、いでにける。陰陽のあまねくを知り、やむごとなき式神、招来せり。
戦で信用を失った陰陽師たちは、都を追い出されることとなった。そのまま廃れるかと思われた陰陽道だが、陰陽師の代わりとして、式神が招来された。陰陽に精通した式神は、瞬く間に権力を握り、陰陽道を再び世界に広めた。
九字真言(ドーマン)
フレーバーテキストに含まれている「闘」「者」「在」などは、九字真言と呼ばれる、邪気をかわすための呪文。これら九文字はそれぞれ「青龍」「白虎」「朱雀」などの意を表すもので、最強のものとして広く使われていた。
Point! | 式神の使役から順に九字を並べると、「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」となります。これは「臨める兵、闘う者、皆、陣を列ねて、在前(前に在り)」を意味します。 |
---|
妖華世界(ネクロマンサー)
大妖狐・ギンセツ
妖華世界の代表者、潰し宴の大妖怪。
自身から生み出した分け身・「一ツ尾狐」と共に、ことごとくを化かし、惑わし、蹂躙する。
妖怪達が大暴れ
異形闊歩ノ話に記される
――『異形闊歩ノ話:百鬼夜行ノ事』むかしむかしあるところから、妖怪たちが歩き始めた。今の今でもあるところで、妖怪たちは歩いておるそうな。
妖華世界の有様は、異形闊歩ノ話に記されている。上記で紹介した不戦世界や文言世界のようなストーリー性は薄いが、妖怪達の恐ろしさがありありと浮かんでくるようになっている。
連携して人里を制圧
――『異形闊歩ノ話:後列ノ鬼』炎に巻かれてあえぐ者らを、鬼が次々刻んでいった。賽の河原の積み石を、崩すがごとくの無惨じゃった。
火車と酒呑童子においては、連携して人里を制圧している様子も見られる。火車が人里に火を撒き散らし、それに喘ぎ苦しむ者たちに、酒呑童子がとどめを刺すという内容だ。
妖怪達のボイスにも注目
ネクロマンサーについては、プレイした際に聞けるボイスにも注目したい。座敷童の「お家潰れて鞠一つ」、雪女の「凍え二つの眼が閉じて」など、数字が階段状に積み上がって行く。
無神世界(ビショップ)
グランドナイト・ウィルバート
無神世界の代表者、悲嘆の哀騎。
逆理剣・「リシャール」と背理盾・「ゼノン」は理に歪みを与え、遮断する。
聖騎士団vs邪悪の兵
神に見捨てられた世界線
――『聖騎士団戦記:第一章』この世界は神様に見捨てられて、希望を失った。だから僕が……神様の代わりにみんなを救うんだ!
神に見捨てられた世界。聖騎士団は希望を失った人々を救うべく、各地に現れた邪悪なる兵の討伐に繰り出す。抗い続ける聖騎士団長ウィルバートだが、徐々に身も心も荒んでいき、一人称が僕から俺に変わるなどの変化が見られる。
海の奪還に成功
――『聖騎士団戦記:第五章』海を統べる遣いを討ち、俺達は美しき海を取り戻した。人々の笑顔を見たのは、随分と久しぶりだった気がする。
神に代わり現れた邪悪なる神によって枯らされた海だったが、聖騎士団の活躍により、美しい姿を取り戻す。久方振りに見た人々の笑顔に、聖騎士団長ウィルバートは安堵する。
地と天の奪還も完了
――『聖騎士団戦記:第七章』天を統べる遣いの討伐に成功。天の奪還を完了。……何が希望の英雄だ。何人死なせた。何人犠牲にした。
海に続き、豊かな大地と天の奪還にも成功する。一見順調にも見えた邪神軍討伐だが、これまでの犠牲は数え切れないほどに膨れ上がっており、悔恨に苛まれた聖騎士団長ウィルバートは、やがて願いを重石と感じるようになる。
邪神討伐を完遂するも…
――『聖騎士団戦記:第九章』聖騎士団長ウィルバートとしての結論を、以下に記す。神が去った時点で、この世界は終焉を迎えていた。
邪神討伐を完遂した聖騎士団だったが、邪悪なる兵の発生が止まることはなかった。神が去った時点で、この世界は終焉を迎えていたのだ。
引用元:Shadowverse公式サイト
ログインするともっとみられますコメントできます